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リンク集 リンク集 私計算が速いのです。 理由は二つあります。 一つは珠算三段持っているから。 そしてもう一つは、まぁ聞いてください。 私には二階堂総一郎(偽名)という初恋の女性がいました。 小学生当時、マドンナ的な存在で、 彼女に思いを寄せる人が大勢いました。 それはもう大勢なのです。 ピザに含まれる分子の数くらいいました。 そんな中で彼女を私のものにするには非常にハードルが高かったのです。 どれくらい高いかというと、 跳び箱の6段くらいです。 告白もできないまま、卒業が近づいてきた時。 彼女は遠くに引っ越してしまうという事実を知ってしまいました。 私は彼女に聞きました。何故引っ越すのだと。 彼女はこう答えました。 「この前家に帰ったら鍵がかかってて入れなかったの。 私鍵は渡されてないから当然入れないのだけど、 なんとか入ろうと、ブリッジしながら試行錯誤していたの。 そしたら、側転しながら入ったら入れたの。」 私は悲しくなり、思わず財布をゴミ箱に捨てました。 そして落ち着くためにタバコを吸いながら考えました。 引っ越しする理由を聞いたのに、何故あんな答えが返ってきたのだろう。 頭が混乱し、おばあちゃんが梅干し食べた時の顔で頭がいっぱいになりました。 でも私は決心をしたのです。 彼女に告白しようと。 すぐさま私はバスケットボールを買いに行き、 プロのバスケットボール選手になることを誓いました。 全ては二階堂総一郎に告白するため。 お母さんには、 「ロジックが意味不明」 といわれましたが、私は自分を信じて毎日毎日、 雨の日も、 風の日も、 風邪の日も、 生えてくるすね毛を抜きました。 そんな私を見て、お母さんも応援してくれていました。 家に帰る時は必ず玄関でブリッジをして待っていてくれるのです。 私は内心ではありがとうと思っていましたが、何も言いませんでした。 自分に集中するためです。 ブリッジしているお母さんのパンツをずらすだけずらして、そのまま自分の部屋に入って行きました。 そんな毎日を過ごしていると、私は日に日にすね毛が薄くなって行くのを実感できたのです。 確実にバスケットボール選手への階段をのぼっているなと。 そして迎えた卒業式の日。 私は二階堂総一郎にこう言いました。 「あ で出てくる予測変換は?」 二階堂総一郎はこう言いました。 「イチゴパフェ食べたい。」 告白を失敗したのです。 なので私は計算が速いのです。